2014年8月24日日曜日

『イントゥ・ザ・ストーム』ディザスター・ムービーの最高峰

By



昨日、TOHOシネマズくずはモールのシアター1(TCX+ドルビーアトモス)で鑑賞してきました。
興奮が冷めないうちに感想を書こうと思います。





僕はディザスター・ムービーは映画館で温かいコーヒーを啜りながら鑑賞するのが好きなんですよ。
台風や大雨の時に家というある程度安全が確保された場所から外の悲惨な状況を見るとテンションが上がるじゃないですか。
あの感覚が擬似的に味わえる気がするのです。

本作もその調子でコンセッションでコーヒーを買って意気揚々と挑んだんですが、正直言って失敗でしたね。
序盤のかったるい人間ドラマパートが終わり、一旦主役の竜巻が登場すると凄まじいディザスター描写と凄まじい恐怖さえ覚える音の連続なんですよ。
建物はダンボールのようで意味を成さない、車は紙で出来ているかのようにひらひらと舞う、龍のごとく天空まで立ち上る火柱、無人の旅客機がテイクオフしたりと兎に角凄まじいの一言です。



コーヒーを啜るなんて事も忘れて、気づけば左右の肘掛けをがっしり掴んでいました(笑)
予告編で「皆様、近くのものにしがみついて下さい。」のテロップが表示されますが、本編で無意識にやってしまいました。



竜巻を追って貴重映像を撮る人達を"ストーム・チェイサー"と呼ぶらしいですが、本作にもそのストーム・チェーサーが登場していてその装備に中二心が擽られます。
メカ好きの方はそれ目的だけでも楽しめると思います。なかでも装甲車を竜巻を追うためだけの目的でカスタマイズした”タイタス”に萌えます。
車体は鋼装甲で覆われ、ガラスはサンルーフを含めて全て防弾ガラスです。
風速計や湿度計などの気象観測装備は勿論、竜巻の”目”を撮影するミッションを可能にするために車外にあらゆる方向に向けられた24台固定カメラを装備。
上部には360度回転できるガラス張りの回転座席にアレクサカメラを装備しています。
地面に車体を固定するためのアーム4本がシャーシに組み込まれています。



こういうディザスター・ムービーってどうしてもチープな人間ドラマが組み込まれるのですが、やはり本作も必要最低限ですが組み込まれていてどうしても無駄に感じてしまいましたね。
映画として成立させるために仕方のないことだとわかっていても、そんなチープな人間ドラマを組み込むから「中身が無い」だの「話が単純」などの批判がどうしてもついて回るのが残念なんですよね。
個人的には台風が主役なので、どんなキャラでさえしっかりと吹き飛ばしてくれてさえすればそれで映画として成立してるので満足なのです。

本作はディザスター・ムービーとして近年稀に見る一級品です。こういった作品は映画館で観てこそですので是非劇場で鑑賞をお願いします。
くれぐれも、レンタルやデジタル配信で見てドヤ顔で「中身が無い」だの「話が単純」なんて批判はおやめ下さい。


『イントゥ・ザ・ストーム』基本情報

タイトル
=イントゥ・ザ・ストーム

原題
=Into the Storm

監督
スティーブン・クォーレ

キャスト
リチャード・アーミテージ
=サラ・ウェイン・キャリーズ
=マット・ウォルシュ
=アリシア・デブナム・ケアリー
=アーレン・エスカーペ

ストーリー概要
観測のため荒れ狂う竜巻に立ち向かう「ストームチェイサー」と呼ばれるプロフェッショナルを中心に、直径3200メートルに及ぶ超巨大竜巻に直面した人々の姿を描いたディザスターパニックムービー。POV(主観映像)方式も取り入れた臨場感あふれる映像で、荒れ狂う竜巻に襲われたアメリカ中西部シルバートンの人々の壮絶な一日を描き出していく。ジェームズ・キャメロン監督作の「アバター」や「タイタニック」でセカンドユニット監督を務め、「ファイナル・デッドコースター」も手がけたスティーブン・クォーレがメガホンをとり、「ホビット」シリーズのリチャード・アーミテージが主演を務めた。

予告編
https://www.youtube.com/watch?v=FpuifObHwOQ

0 コメント :

コメントを投稿